この単元でわかること
- 経過措置とは何か、なぜあるのか
- 期限が過ぎると何が起きるのか
- 期限が近い薬に、薬局でどう備えるか
1経過措置ってなに?
保険で使える薬は、国が決めた一覧(薬価基準)に載っています。販売の中止などでこの一覧から外れることになった薬も、すぐに保険で使えなくなると、患者さんや医療機関が困ってしまいます。
そこで、外れることが決まった薬には、決められた期限までは保険で請求できる期間が設けられます。これが経過措置です。
- 1薬価基準に載っているふつうに保険で使える
- 2削除が決まる経過措置の期限が示される
- 3経過措置の期間期限までは保険で請求できる
- 4期限を過ぎる保険で請求できなくなる
2期限はどこで分かる?
経過措置の期限は、医薬品マスター(保険で使う薬の公的なデータ)に日付で入っています。レセコンの薬品情報にも反映されますが、採用している薬が対象かどうかは、気づかないうちに期限が近づいていることがあります。
サイトで確認
薬剤師デスクの「経過措置品目」の一覧は、医薬品マスターの日付から作っていて、期限が近い順に確認できます。お薬検索でも「経過措置品目のみ」で絞り込めます。
3薬局での備え方
期限の直前になって慌てないよう、ふだんから次の順で確認しておくと安心です。
- 1定期的に確かめる採用している薬が経過措置の対象になっていないか、月に1回など決めて確認する
- 2在庫を計画的に減らす期限までに使い切れる量だけを発注し、期限のあとに在庫が残らないようにする
- 3代わりの薬を考える代替品の採用や、処方医への情報提供を早めに検討する
サイトで確認
薬剤師デスクの会員になると、お気に入りに登録した薬の経過措置の期限が決まったときや、期限の3か月前・1か月前にメールでお知らせします。
この単元のまとめ
- 経過措置は、薬価基準から外れる薬を、期限まで保険で請求できるようにする仕組み
- 期限を過ぎると保険で請求できなくなる
- 採用薬を定期的に確かめ、在庫の調整と代替品の検討を早めに始める