この単元でわかること
- 出荷の5つの区分の違い
- 理由と「解消の見込み」の読み方
- 限定出荷の薬が処方されたときの動き方
1出荷の区分は5つ
厚生労働省は、製造販売業者からの報告をもとに、医療用医薬品の供給状況を一覧で公表しています。出荷のようすは、次の5つの区分で示されます。
通常出荷
ふだんどおりに出荷されている
限定出荷(自社の事情)
その会社の事情で、出荷の量などを限っている
限定出荷(他社品の影響)
他社の品目の影響を受けて、出荷を限っている
限定出荷(その他)
そのほかの理由で、出荷を限っている
供給停止
出荷が止まっている
2理由と、解消の見込み
限定出荷・供給停止の品目には、理由と解消の見込みも示されます。代わりの薬を探すか、入荷を待つかを考える手がかりになります。
| 理由の例 | 需要増/原材料調達上の問題/製造トラブル/品質トラブル/行政処分/薬価削除/その他 |
|---|---|
| 解消の見込み | 解除見込みあり/解除見込みなし/解除見込み未定 |
ポイント
「解除見込みなし」や「薬価削除」が理由のものは、入荷を待つより、早めに代わりの薬を検討したほうがよい場合があります。
3限定出荷の薬が処方されたら
- 1在庫と入荷見込みを確認自局の在庫と、卸への入荷の見込みを確かめる
- 2代わりの候補を調べる同じ成分の他社品の供給状況も確認する
- 3必要なら処方医に相談処方内容を変える必要があるときは、疑義照会など決められた手順で
- 4患者さんに説明状況と対応、次回以降の見通しを分かりやすく伝える
注意
後発医薬品への変更が認められる条件は、厚生労働省の通知で確認します。日ごろから限定出荷の品目と代替の候補を薬局内で共有しておくと、慌てずに対応できます。
サイトで確認
薬剤師デスクの「供給状況」は品名・成分名で検索でき、1時間ごとに更新を確認しています。お薬検索の一覧でも、限定出荷・供給停止に色の印が付きます。
この単元のまとめ
- 区分は通常出荷・限定出荷(3種類)・供給停止の5つ
- 理由と解消の見込みで、待つか代わりを探すかを考える
- まず自局の在庫と入荷見込みを確かめ、必要なら決められた手順で処方医に相談する