後発医薬品の数量割合と、長期収載品の選定療養(2026年度)

後発医薬品の数量割合の計算のしかたと、2026年度の調剤報酬改定での変更(85%の基準)、6月からの長期収載品の選定療養(価格差の2分の1)を、計算例で学びます。

保険・請求約7分クイズ3問
この単元でわかること
  • 後発医薬品の数量割合の計算のしかた
  • 2026年度の改定で変わったこと
  • 選定療養の「特別の料金」の計算

1数量割合の計算のしかた

後発医薬品の数量割合は、規格単位数量(錠・g・mL など、薬価の単位で数えた量)で計算します。分母に入るのは「後発医薬品のある先発医薬品」と「後発医薬品」だけで、後発医薬品のない先発医薬品などは入りません。

後発医薬品
後発医薬品のある先発医薬品+後発医薬品
計算の例(1か月)
  • 後発医薬品:8,500
  • 後発医薬品のある先発医薬品:1,500

8,500 ÷(1,500+8,500)= 85.0%

22026年度の改定で変わったこと

2026年度の調剤報酬改定で、これまでの後発医薬品調剤体制加算(80%・85%・90%の3段階)はなくなりました。かわりに、後発医薬品の数量割合85%以上が、新しくできた地域支援・医薬品供給対応体制加算1の要件のひとつになっています。

改定前:加算180%以上
改定前:加算285%以上
改定前:加算390%以上
2026年度:地域支援・医薬品供給対応体制加算1の要件85%以上
後発医薬品の数量割合の基準の変化
注意

2026年3月31日に後発医薬品調剤体制加算1〜3を届け出ていた薬局は、2027年5月31日まで、この要件を満たすものとみなされます。届出の細かい条件は告示・通知で確認してください。

3長期収載品の選定療養(2026年6月から)

後発医薬品がある先発医薬品(長期収載品)を、患者さんの希望で選んだときは、保険の負担とは別に特別の料金がかかります。2026年6月からは、その額が先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1から2分の1に引き上げられました。後発医薬品が複数あるときは、いちばん薬価の高い後発医薬品との差で計算します。

計算の例(1錠あたり)
  • 先発医薬品:100円
  • いちばん高い後発医薬品:60円
  • 価格差:100円 − 60円 = 40円

特別の料金:40円 × 1/2 = 20円(これに消費税がかかる)

ポイント

特別の料金は、通常の1〜3割の負担とは別に支払います。端数処理のため、ちょうど半分にならないことがあります。対象の品目は厚生労働省のリストで確認します。

サイトで確認

薬剤師デスクの「後発品の切替シミュレーター」で、切り替えたときの薬剤費の差と数量割合、特別の料金の目安を計算できます。薬価は毎朝の医薬品マスターから読み込みます。

この単元のまとめ

  1. 数量割合=後発医薬品 ÷(後発医薬品のある先発医薬品+後発医薬品)、規格単位数量で計算
  2. 2026年度は後発医薬品調剤体制加算がなくなり、85%以上が地域支援・医薬品供給対応体制加算1の要件に
  3. 選定療養の特別の料金は、2026年6月から価格差の2分の1(いちばん高い後発医薬品との差)

確認クイズ

全3問。選ぶとすぐに答えと解説が出ます。