ステロイド外用薬のランクと、塗る量の目安(FTU)

ステロイド外用薬の5つのランク、症状と塗る場所による選び方、塗る量の目安(FTU)を、イラストで学びます。服薬指導の説明にも使えます。

服薬指導約6分クイズ3問
この単元でわかること
  • 5つのランクと代表的な薬
  • 症状の重さ・塗る場所で選ぶ考え方
  • 塗る量の目安「FTU」の説明のしかた

1強さは5つのランク

ステロイド外用薬は、効き目の強さで5つのランクに分けられています。同じ成分でも、濃度や剤形が違うとランクが変わることがあります。

I群ストロンゲスト例:デルモベート、ダイアコート
II群ベリーストロング例:アンテベート、マイザー、フルメタ
III群ストロング例:リンデロンV、メサデルム、エクラー
IV群ミディアム例:ロコイド、キンダベート、アルメタ
V群ウィーク例:プレドニゾロン

上ほど強い。アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024 のランク表をもとにした例です。

2症状と、塗る場所で選ぶ

症状の重さ選ぶランクの目安
重症ベリーストロング(II群)から
中等症ストロング(III群)かミディアム(IV群)から
軽症ミディアム(IV群)以下から
軽微(乾燥が主)ステロイドを含まない外用薬
症状の重さとランク

体の場所によって、薬の吸収されやすさは大きく違います。前腕の内側を1とすると、顔(頬)は約13倍です。そのため、顔には原則としてミディアム(IV群)以下を使います。

前腕(内側)1
頭部3.5
頸部6
頬13
陰嚢42
塗る場所による吸収のしやすさ(前腕の内側を1としたとき)

3塗る量の目安「FTU」

1FTU ≒ 0.5g大人の手のひら2枚分

口径5mmのチューブから、人差し指の先から第1関節まで出した量(1FTU=約0.5g)が、大人の手のひら2枚分の広さに塗る量の目安です。「薄く伸ばす」と少なすぎることが多いので、量を具体的に伝えると分かりやすくなります。

ポイント

年齢だけを理由にランクを下げる必要はありませんが、乳幼児・小児は短い期間で効きやすいため、使う期間に注意します。

サイトで確認

薬剤師デスクの「ステロイド外用薬の強さ 早見表」で、成分名・商品名からランクを調べられます。

この単元のまとめ

  1. ランクはI群(ストロンゲスト)〜V群(ウィーク)の5つ
  2. 顔・首・陰部は吸収されやすく、顔には原則ミディアム(IV群)以下
  3. 1FTU=約0.5gで、大人の手のひら2枚分

確認クイズ

全3問。選ぶとすぐに答えと解説が出ます。